電話代行を使ったアリバイの作り方と活用事例

電話代行というと企業がコールセンターの代わりをやってもらうなど、比較的大規模なサービスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし電話代行は法人だけでなく、個人からの利用も多いのが特徴です。中でも電話代行独特のサービスとして注目されるのが、アリバイを作るためのなりすまし電話です。

このサービスを使ってアリバイを用意する場合の具体的な手順と、実際の活用事例について紹介します。

アリバイを作るためのなりすまし電話とは

やむを得ない事情があって、自分の代わりに電話をしてもらいアリバイを作ってほしいというニーズに応えるサービスがなりすまし電話です。すべての電話代行会社がこのサービスを扱っている訳ではなく、個人事業主をメインとするなど小規模なサービスを得意とする業者がよく提供しています。

なりすまし電話とは、依頼者に代わって本人のふりをして特定の相手への対応をしたり、依頼者の家族や知人などを装って指定された伝言を行ってくれるサービスです。法律や公序良俗に反しない内容であれば、基本的にどんな依頼も受けてくれます。

要望に合わせて細かいシチュエーションにも対応可能です。例えば男性と女性のどちらのオペレーターが良いか選べたり、口調も指定できるため様々な場面で活用できます。利用方法も容易で、基本的には依頼内容をメールやウェブのフォームから送るだけです。

折返し電話やメールで返信があり、より具体的なアリバイ工作の内容を形作っていきます。計画が完成後に料金を支払い、実際に着手をしてもらいます。通常はアリバイ工作は電話代行会社の方から電話をしますが、依頼内容によっては受信による対応もしてくれます。

会社やアルバイトを休みたい

どうしても仕事を休んで何かをやりたい、あるいはどこかに出かけたいといった場合にも電話代行を使ってアリバイを作れます。

電話代行のエージェントに自分の両親を演じてもらい、会社に病欠の電話を入れてもらうのが定番のアリバイの作り方です。

電話代行を使ってアリバイを作ってもらうメリットとして、周辺の人を巻き込まずに電話相手を信頼させられる点が挙げられます。このケースのように仕事を休む場合、自分で病欠の電話をすると相手にズル休みではないかと疑われやすいですよね。

しかし電話代行を使えば、自分の家族を巻き込むことなく秘密裏に病欠の電話を伝えてもらえます。本人からの伝聞よりも第三者を通してメッセージを伝えた方が、相手も信用しやすい点を上手に突いたアリバイの作り方と言えるでしょう。

浮気のアリバイ工作

基本的に浮気は社会通念上好ましくないと思われているため、控えた方が良いとされています。特に既婚者の場合は慰謝料の請求をされることもあるのでリスキーな行動と言えるでしょう。しかし自由恋愛において浮気が起こることは、人間である以上避けられない面があるのもまた事実です。

浮気をしてしまったときにトラブルを避けるために、アリバイ工作が必要になるケースがあります。その際にも電話代行のなりすまし電話によってアリバイを用意してもらうことが可能です。

例えば浮気相手に会っているときに、そのことを隠すために仕事先の上司を装って恋人の元に電話をしてもらうといった具合です。本人は会議中なので電話に出られず、代わりに用件を伝えにきたなどと取り繕ってもらえるので、アリバイを作りつつ自分は電話に出る必要もありません。

会社に掛かってくる電話を不在でごまかせる

個人事業主のように小規模なビジネスをやっていると、電話もすべて自分が応対しなければならないことが多いですよね。しかし中には自分では取りたくない電話もあります。そういったときにも電話代行を利用して本人が不在というアリバイを上手に作り出し、嫌な電話を無視できます。

事前に電話を取りたくない相手の番号を伝えておき、それらの電話だけ電話代行に転送してもらうことが可能です。それ以外の電話は自分が取って応対できます。転送された電話には会社の秘書を装ったエージェントが、本人は不在であることを伝えてくれます。

これで露骨な居留守を使わなくても、特定の電話を不在でごまかせます。

両親に会社の仕事内容を隠すために利用

自分の仕事のことを両親に知られたくないという人も少なくありません。例えば両親が嫌っている会社に実は働いていたとか、風俗関係の仕事をしているとか事情は様々です。しかし自分の仕事内容は伏せることができても、会社の連絡先は両親に伝えるのが一般的ですよね。

そして両親が会社に電話をしてしまえば、仕事内容が知れ渡ってしまうリスクがあります。こういった場合に備えて、電話代行会社はアリバイ対策をしてくれます。事前に両親に電話代行会社の電話番号を知らせておくことで、いざ電話を掛けてきた場合でもエージェントが依頼者の仕事内容を伏せて、まったく別の会社を装って対応をしてくれます。

本人に代わるように頼まれても、不在であるとアリバイを証明してくれるので安心です。

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冠婚葬祭などの出席を断る

冠婚葬祭は社会儀礼上、出席を断るのはとても難しいですよね。うかつに断ってしまえば人間関係にもヒビが入りますが、かといって出席するとなると準備や移動も大変ですし、さらに香典や祝金などの出費も馬鹿になりません。

しかし本人が断るとどうしても波風が立ってしまいます。そこで上手に利用したいのが、電話代行のなりすまし電話です。事前に打ち合わせをした電話代行会社のエージェントがうまい具合に理由をつけて、出席を断るだけのアリバイを工作してくれます。

例えば勤務先の上司のフリをして、本人を出張に出さざるを得なくなったなどと弁明してもらう訳です。これならば相手も止む得ない事情ということで、納得をしてもらえます。

当日その場所に不在だったことの証明

犯罪ではなくても、何かしらの事情で当日ある場所にいたことを不在にしたいという場合もあります。一例を挙げると、周りが好ましくないと考える人物に会っていたことがバレそうだとか、会社をズル休みして遊んでいたときに関係者に見られたなどです。

こういった問題にも電話代行ならば秘密を厳守しつつ、的確なアリバイを設けてくれます。その場の不在を証明してくれる人物を手配してくれるだけでなく、電話代行の会社の中には写真撮影など高度な工作を提供している所も存在します。

写真やメールのやりとりなどの記録をしっかりと残すことで、アリバイを信じない人に対しても決定的な証拠を提示できるので安心です。